2015年5月20日(水)~5月25日(月)に阪急うめだ本店9Fギャラリーで開催された「山本容子展―アートインホスピタル」を覗いてきました。銅版画家・山本容子さんを私が初めて知ったのは、江國香織さんの本「デューク」の装画でした。私の大好きな本。飼い犬が死んでしまって号泣している主人公のところに、すっと現れた男の子の話。
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病院を訪れると、たいていひっそりと絵画が描かれていたり壁画が飾られているのをよく見ます。ほとんど風景に溶けこんであまり患者さんは見ていませんが、アートには人を癒やす効果があるのかもしれません。
山本容子さんは、アート・イン・ホスピタルをバック・グラウンド・ミュージックのようなものだと考えます。それは画家のエゴを表現するものではなく、その場所に求められるものであること。心地よく聞き流せるようなものであること。また、老若男女、年代問わず万人が心癒されるものであるということです。
和歌山県立医科大学付属病院や中部ろうさい病院にある、山本容子さんの壁画も展示されていました。
ポストカードをいろいろ購入しました。山本容子さんによるアリスのお茶会、赤毛のアンなど。
銅版画家といえば、この北村薫さんの一冊もおすすめ。主人公が銅版画家です。時の三部作と呼ばれるシリーズの第二作目。