ちょっと前にも書いたように、Postcrossingで使用する切手はほぼ70円。私は50円+20円切手の組み合わせを使うことが多いので、20円切手の記念切手を見つけるとすぐに購入します。
今回購入したのは、1975年に発行された船シリーズ「遣唐使船」。
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「船シリーズ」は全12券種をすべて凹版印刷の単色刷で発行した記念切手ですが、栄えある第一集のデザインに選ばれたのがこの「遣唐使船」です。
凹版印刷は、紙幣やパスポートなどに使われることもある印刷で、銅や亜鉛などにエッチング、メゾチントといった手法で溝を掘ります。その溝にインクをいれ、上から紙を押し当てて紙へと転写する印刷技術です。
原版の彫刻をしたのは、切手デザイナー押切勝造氏。
今回の彫刻は、通常は1ミリの間に8本程度の画線が掘り込まれているところを、10-12本の画線を掘り込むというもので、当時の日本の凹版彫刻の技術水準の高さを誇示するものとなっています。また、完成した切手は、波の部分が広重や北斎など浮世絵風の雰囲気になっていますが、これは砂川の原画を元に、押切が独自のアレンジを加えたもので、切手の仕上がりに独特の雰囲気を与えることに成功しています。
かなり精巧な技術でもって、この切手が作られたことがわかりますね。
そして、見ての通り、非常に格調高く、当時遣唐使船が荒波にもまれ命がけで唐へ向かう様子が生々しく伝わってくるようなそんなデザインに仕上がっています。
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船シリーズ12種完 |